「無反射ガラス」 | thinkstep株式会社


「無反射ガラス」

 リトグラフの絵をいただいた。好みの絵を集められていた方から1作品譲りうけたのだ。「お宅で作品を飾って、末永く楽しんでほしい。娘を嫁に出すということはこういう感じかも知れない。」と言われた。

 

 その作品はくださった方も特にお気に入りの作品だったようで、私の身に余るプレゼントだ。正面の目につきやすい壁に飾らせていただいて、持ち主の言葉や思いを大切にしたいと思っている。

 

 きれいな色彩で、画面のリズム感にも気品がある絵だ。ただ一点気になるのは、額装のガラス表面に照明が移り込んでしまうことだった。色々額の垂直方向の角度を変えて見たけれど、部屋の景色の映り込みを取り除けない。

 

 インターネットで”無反射ガラス“を調べると、手ごろな値段で手に入ることが分かったが、気になる注意メッセージを見つけてしまった。「絵や写真に密着させて使うこと!」と言っている。リトグラフの絵自体はマットボードで固定されている。このマットボードの厚みが3ミリから4ミリある。マットの上から無反射ガラスを被せて絵が見づらくならないだろうか?

 

 額装屋さんの説明では、「本当に色や線をシャープに楽しむには無反射ガラスは不向きだ。作品のガラス面の向きを工夫して映り込みをなくす方が良い。 美術館などで景色が移り込まないようにするためのガラスは、高度な表面処理を施した大変高価なガラスであり、家で楽しむには過ぎたるガラスである。」という。額装屋さんの専門家としての視点はガラスで画家の意図を邪魔してはいけないという点にあるらしい。専門家のコメントだ。

 

 私もLCA(ライフサイクル)の専門家として、プロとしての視点を持たねばならない。

 

 冷静に考えると、絵の贈り主の“心”こそ、忘れてはいけなかったことだ。絵自身の観賞を考えすぎて欲と雑念が湧き、無反射ガラスまで考えてしまった。……。

 

 雑念や、反射光などに気を散らすことなく、日々を過ごせれば100点。(L)

 

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    「無反射ガラス」というのがあるのですね。どんな構造になっているのでしょうか。美術館のガラスは更に高度な処理がなされているのですね。

    画家の意図、送り主の気持ちを100%活かすためには、受け手側にも、たいへんな努力が必要となるのですね。安易には受け取れないということになるのですね。

    私が美術品を頂くことは、まず有り得ないことですが、何かを頂く際には、送り主の気持ちを第一に考えなければなりませんね。

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