「ノートルダムが燃えている」 | thinkstep株式会社


「ノートルダムが燃えている」

 “ノートルダムが燃えている”って本当か。映像を見なければ信じられないハプニングが起きた。日本の寺社など歴史的建築物は木製で燃えやすいと言われているが、欧米の有名な建築物は石造りで火に対しては強いと思っていた。

 

 思いもかけぬことが起きるものだ。建築以来850年の歴史が消えていくという意味でも恐ろしい。また復元されると信じているが、外観や見た目は元通りに戻っても燃え尽きた部材にまつわる“人”の歴史は消えうせた。

 

 オレオレ詐欺は、老人が積み上げてきた汗の結晶である預金を口先だけで巻き上げていく卑劣な行いだ。我慢できない。“人”の苦労と勤勉によって積み上げた虎の子を奪おうという発想がにくい。悪い人間は“人”の営みというものに価値を見ていない。

 

 悪時に頭脳を使う代わりに、生活に頭脳を使うとか、労働に頭脳を使うとかできるだろうに…と思う。それが許されないひずみの存在も心を重くする。東南アジアにまで行って、人をだますことに一生懸命精を出すことに価値を見出せない。自分が困っているときに、他人まで不幸に巻き込むことは理解できない。

 

 今回のノートルダム火災は、降ってわいたようなの災いという意味で、オレオレ詐欺に騙されたように腹立たしい。虚しさの観点からみれば、「人の積み上げた願いや、努力を一瞬のうちに消滅させた罪」。未来という視点から見れば、「過去に感謝し、現在を理解し、未来に備えるという循環を断った罪」。安心感という側面からすれば、「未来にむけて、精神的に導いてくれる何か…何かを奪った罪」。

 

 LCA(ライフサイクルアセスメント)は“人”の努力が評価されるツールとして発展していくことを願っている。今の生活を良くするにはどのような製品があればいいのか。分りやすい未来を築くにはどのような資源活用をすべきか。社会の持続にはどのような配慮が必要か。……前を見て前進する時の判断に使ってもらいたい。LCAは比較するためのツールであるけれど、過去と現在、未来を比較するツールでもある。俯瞰的に歴史が見える“未来人”の視点で製品の発展や、システムの進歩を見ることにLCAは使えます。

 

 ノートルダム寺院。また立派になって帰ってくるのを待ってるよ。(C)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    数か月前にNHKのブラタモリで見たばかりの建物が火災なんて信じられませんでした。「思いもかけぬことが起きるものだ」まさにその通りだと驚きました。

    確かに同じように再建されても人が部材に込めた汗や思いは二度と戻らないですからね。二度とこのようなことが起こらないよう細心の注意を払わなければなりません。

    「LCA(ライフサイクルアセスメント)は“人”の努力が評価されるツールとして発展していくことを願っている。・・・」素晴らしいですね。私もそうなることを願っています。

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