「平家物語」 | thinkstep株式会社


「平家物語」

 皇居では27日、トランプ大統領夫妻を招いた宮中晩餐会が開かれた。テレビのニュースは車寄せに大統領が到着したところから細かくフォローする。

 

 10時25分NHK 「100分de名著」”平家物語“を聞いた。歯切れのよい語りと、琵琶の演奏を堪能した。今回は一の谷の合戦から始まった。平家滅亡の火ぶたが切って落とされる。屋島の合戦、壇ノ浦の合戦と続き、悲しい平家の最後が語られる。朗々と平家物語を語る姿と隣で演奏される琵琶の響きが何とも言えない。

 

 平家物語は何年ぶりだろう。中学時代の国語で習ったことを思い出した。家で大きな声を出して朗読し、1人で口調に酔っていた。あれで武士と貴族のせめぎ合いの時代がイメージできた。平家物語自体、語りやすくするために歴史をベースにフィクションも入れて、さらに登場人物も理解しやすいようにキャラクター化、象徴化されている。番組で説明している能楽師は「平家物語は鎮魂の物語である」と言っている。鎮魂とは「平家の人々などの死者の魂を慰めるだけでなく、生きている私たちの魂も慰めるものだ」と。

 

 琵琶の音が好きだ。響きは体の芯に染み込み、鎮魂の物語と大変良く合う。奢れるもの久しからず」という組織衰亡を描く物語を一層ドラマチックに仕立てる。小泉八雲で有名な「耳なし芳一」も琵琶の名手芳一が「平家の物語を……壇ノ浦の合戦の物語を」と前に現れた人影に懇願され、人魂に囲まれて物語を語る。

 

 何気なく聞いた平家物語に引き込まれてしまった。これも子供の頃から源平の戦いを聞きかじり、平家物語を読んだことがあるという記憶があったので、親近感があったからかもしれない。背景を知っていることが興奮を引き出してくれる。

 

 LCA では対象となる現場をまず見ることが大切だと言われている。材料搬入、製造、検査、梱包、輸送、作業環境などを含めて製品やサービスの背景を調べておく。対象を自分の見聞としてとらえるためだ。ライフサイクルで環境負荷が高い部分を改善していく“特別なスキル”は“背景を知り、解析者の視点で課題を深堀りすることだ”……と思う。

 

 宮中晩餐会、平家物語朗読、琵琶の響き……日本的で研ぎ澄まされた今宵。(A)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    「100分de名著」私も4回の放送を見るだけで、知識が増えるのなら効果的だなと思っているのですが、まだ何回かしか見ていません。

    「100分de名著」を契機に、本格的に読書するチャンスかもしれませんので、録画して見ようかと思いました。

    トランプ大統領の来日では、あまりにも手厚い歓迎でしたね。これが日本のために役立てばよいですね。

コメントをどうぞ