「蚊は地球上で役に立っているか」 | thinkstep株式会社


「蚊は地球上で役に立っているか」

 マラリアやデング熱の話が夏も終わりに近づくと出てくる。数年前ジカ熱というのもあった。これらの感染症は蚊によって媒介されるので、蚊を退治すれば予防は簡単だ。

 

 蚊を撲滅することは実は高度なゲノム編集技術を使ってできないことではないらしい。オスの蚊の遺伝子の中に致死遺伝子組み込み蚊の集団に放す。卵から生まれた致死遺伝子を持った蚊は2日ほどしか生きられないため、血を吸う成虫になることができない。次第に蚊が絶滅するというストーリーだ。

 

 あるいは、遺伝子操作で不妊のオスを作り蚊の群れに放ち、メスが卵を産んでも蚊を増やすことができないというような手法もあるらしい。数匹放つだけで絶滅に追い込めるというから驚きだ。聞き及んだ意外にも遺伝子操作では色々な方法があるかもしれない

 

 遺伝子操作は効果があり、殺虫剤を使うよりも安全で安いと評価されているが、何か気持ちが悪い。人間が蚊から恩恵を受けていることは一切ないと思うので、蚊を退治することは痛みを感じないが、“遺伝子操作で絶滅”の決断ができない。

 

 多くの動物を狩猟で絶滅に追い込んできた人類が、蚊という実利のないものに対して絶滅の熱意がわかないというのはどうしてだろう。動物は、尻尾や手足で敵を追い払い、牙や爪で襲撃する程度が…ナチュラル…だからだろうか。

 

 吸血したメスの蚊一匹当たり200個の卵を産む。したがってひと夏でどれくらいかに刺されるかを考えてみれば、かなりの数の蚊を人間は飼育しているともいえる。プーンという音と共にパチンと手でたたけば、200匹の蚊の拡散を防いだことになる。

 

 蚊を遺伝子操作で絶滅させるということは、病気の発症を防ぎ、薬剤を使わないなど…いいことだらけに見えるが、“遺伝子を操作により、蚊一族にとっては絶滅に導く悪魔の蚊を作る”という点が気持ち悪い。だから、蚊取り線香を使い、溜まり水をなくしボウフラの発生を抑える。部屋に侵入した蚊には殺虫剤を使用する。最後は手のひらでたたき潰す。

 

 プラスチック汚染対策も、絶滅できないという点では蚊の退治と似ている。(C)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    世界で人間に一番被害を及ぼしている動物は「蚊」という話を聞いたことがあります。確かに絶滅しても問題ない(どころか有益)と思われますが、何らかの役割を持って地球に誕生してきたものと思われますので絶滅すると他の動植物に影響が出るのかもしれません。

    最近歳のせいか、あまり蚊にさされないようになった気がしますので、気にもしていませんでしたが、どうしたら人類にとって良いのか慎重に検討しなければなりませんね。

コメントをどうぞ