「新飛行経路」 | thinkstep株式会社


「新飛行経路」

 夕暮れ時、品川駅の上を大きな旅客機が通過している。偶然、横断中に気が付いたのだ。大勢の人が急ぎ足で国道15号線を渡る幅広の横断歩道で気が付いた。新しい経験だ。普段の景色とは違う。

 

 水族館の大水槽の中にトンネルがあって、頭上をゆったり泳ぐ大きなエイを見たことがあるかもしれない。何かその感覚に近い不思議を感じた。飛行機は空港の展望ラウンジからよく見ていた。飛行機の下から機体を見上げたたことは最近なかった。 確か、デトロイト空港だっただろうか、街の上を飛行機が低空で飛んでいたことを覚えている。昨日その記憶が突然よみがえった。

 

 この横断歩道は“品川飛行機水族館”とでも言ってもいいかもしれない。空をエイが泳いでいるがごとく平然と飛行機が飛んでいる。しかも大型だ。

 

 国土交通省は首都圏の国際競争力を強化し、より多くの訪日外国人の受け入れなどのために、羽田空港での1日50便の増便を計画している。そのために新航路を設定し、1月30日から3月11日までの間、南風時・北風時にそれぞれ7日間ほど実機による飛行確認を行っているのだ。品川あたりでは上空400メートル程度を飛行するらしい。

 

 新飛行経路での実機による飛行確認を行い、運用開始に先立ち、管制官が新飛行経路の運用の手順等を確認するほか、新たに設置した騒音測定局の機器の調整が進んでいる。……ジェットエンジン特有のキーンという音は見上げた時にはしなかった。なんだか音を綿で包んだようなファーンというような音を残して品川駅を越えていった。しかし想像以上に旅客機は大きくて、その迫力がすごい。

 

 機械が空に浮いて移動するというのはこんなことかと改めて認識した。これからドローンなども空を飛ぶ時代が来るだろう。空を飛ぶ自動車だってそれ程遠くない時代に実現しそうだ。空は、飛行交通機関の航路としてもっと開拓されていくのだろうと思う。空は宇宙につながるロケットの通路と思ってきたので、My空に新参者が侵入するというのは残念な気もする。空は夢のキャンバスでもあったが……。空の景色が変わりつつある。

 

 多分、飛行機の窓から東京の夜景を見ると驚くほどきれいだと思う。(L)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    需要の多い羽田空港なので仕方ないのかもしれませんが、海上ではなく都心上空も航路となるとは少し複雑な気持ちです。都心の上空はオープンスカイのイメージがあり、勝手に解放感を感じておりました。

    今後は航空機のみならず、ドローンが飛行し出すと上空での渋滞問題が発生するかもしれませんね。安全第一の空の交通システムを構築することが不可欠ですね。

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