「神津島の砂」 | thinkstep株式会社


「神津島の砂」

 いかにも都市型でスマート。アスリートが気に入りそうなオリンピック競技がトライアスロンではないだろうか。「スイム・バイク・ラン」の3種の種目が組み合わされているところが心憎い。運動万能ぶりを仲間に自慢できる競技だ。

 

 この種目は、参加する人は楽しい。しかし、見るスポーツではない。海の上を泳いでいる人を眺めてもよく顔もわからないし、自転車はスイムの順位で浜辺から愛車の駐輪場に走り込み、あわただしく飛び乗り、スタートするから自転車単独のレースとしてみるには状況が把握しにくい。……という具合にテレビ画面で見るにはいいのだが、選手のそばで観戦できるのはほんの一瞬なのだ。

 

 観戦で楽しめるスポーツではないので、東京都も施設整備、管理に余り投資してこなかったのではないだろうか。突然、2月8日になって、トライアスロン会場である東京お台場海浜公園の水質を改善する工事を始めたという。神津島の砂を海底にまいて水質を改善するという。今頃、改善を始めて間に合いますか?

 

 そもそも、昨年のテスト大会の時から「悪臭がする」と指摘されており、水質検査で大腸菌が基準値の2倍を超えていたことが判明。そしてスイム(水泳)を中止した経緯もあると聞いている。東京都としては、恥ずかしい結末ではなかったのですか?

 

 悪臭の原因としては、下水の流入が指摘されている。大会組織委員会は、大腸菌などの流入を防ぐ水中スクリーンを三重にすることなどを検討。都も大会に向けて、水を浄化する高速濾過施設の整備の加速や、下水の放流口にネットを張って海へごみが流入するのを防ぐ措置を既に公表している。今まで、都は対策を積み上げてきたと思っていました。

 

 砂地で二枚貝など水生生物の育成を促して、さらなる水質浄化を進めるという計画だと説明されています。ところで、たった半年前に砂を撒いて効果はありますか?

 

 安心安全な都市をつくる。…呪文のように都は“安心安全”を唱え続けてきています。お台場海浜公園の水質の改善が進んでいないとも解釈される砂の散布。安心安全ですか?

 

 これは、環境問題にどれだけ熱心かの尺度になりそうです。(A)

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    今年は東京オリンピックイヤーですが、ご指摘の水質問題もそうですが、新型肺炎問題など先行きが心配な状況が続いていますね。無事に開催・終了していただきたいです。

    2020年はゴーンさんの逃亡、新型肺炎、某自動車会社の不振など様々な難局が押し寄せています。何とか乗り切って平穏無事な年末を迎えられることを、思い出の2020年になることを願っています。

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