「デジタル本と紙の本」 | thinkstep株式会社


「デジタル本と紙の本」

 書評を読んでみた。「デジタルで読む脳×紙の本を読む脳」という本は読んでいないが、書評自体が簡潔で啓発的だった。

 

 「小説を紙の本で読んだ場合とデジタルの電子書籍端末で読んだ場合、紙で読んだ人の方が話の筋をより正しく理解できた」という実験結果から書評を始めている。最近、デジタル情報が記憶に残りにくいと思っていたので、冒頭の一文で書評に引き込まれる。

 

 「人が短期に記憶できる数は長く『7±2』とされてきたが、最近の研究では『4±1』になっている」。デジタル書籍が普及してから記憶できる数が減ってきている…?

 

 デジタルで読む場合、斜め読みが一般的に浸透しており、深く読む力が失われているらしい。人は生まれながらに文字を読めるわけではないので、脳はその様々な領域を使い「読む回路」形成していく。デジタルで文章を読むと、つい行や言葉を飛ばしながら読むため、「読む回路」が成熟しない。「読む回路」が未発達のため推論や分析、共感といった思考を生み出す「深い読み」ができていない人が出現している。

 

 自分の行動パターンを手繰ってみる。記憶事項数は確かに「4±1」程度。ストーリーが完結するには情報が少ないかもしれない。結局、深い関係を読み取るのに苦労する。本の著者である認知神経学者は私の気付かぬ痛いところをついている。……と気が付く。

 

 3月14日に高輪ゲートウェイ駅が完成した。今回完成した駅舎はハイテク装備だという。

 

 駅はAIやロボット技術を使った新しい技術にあふれている。多言語で駅の乗り換えや周辺のレストランなどへの道案内をする人工知能(AI)を搭載したデジタルサイネージ(電子看板)。深夜に自律走行で床の拭き掃除をする清掃ロボット。構内を巡回しながらカメラで不審人物などを認知する警備ロボット。車椅子型の移動支援ロボット……などなど新技術が積極的に取り入れられている。無人コンビニまである。……いよいよ、デジタル技術が生活に入り込んできたと実感する。

 

 「紙で読む回路とデジタルの回路の両方を鍛えなさい」ということのようだ。(L)。

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    記憶については、私は他人に自慢できるところは皆無です。関心の強いものは結構記憶に残るのですが(当たり前ですが・・・)、関心の弱いものについては正直忘れっぽいです。

    自らの経験では、記憶したい事柄を書き出すと記憶に残り易いです。つまりインプットだけでなく、アウトプットすると記憶に残るというものです。

    歳とともに更に記憶力が低下してきていますので、必要な事項は出来るだけ書き出すことを心掛けたいと思います。

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