「テッポウムシ」 | thinkstep株式会社


「テッポウムシ」

 昨年テッポウムシの被害にあった。風で種が飛んできて成長してしまった柳の樹だったが、地上から50センチほどのところに開けられた穴から木くずがこぼれ落ちていた。早速植木屋に頼んでテッポウムシが内部に潜んでいる枝を切り落としてもらった。

 

 テッポウムシというのはカミキリムシの幼虫で、太い枝や幹の内部にトンネルを作り、樹勢を弱める。目に見えない枝や幹の中で活動するので、殺虫剤もかけにくい。枝を落としてテッポウムシの生息場所をなくすのが手っ取り早い。

 

 カミキリムシは長い触角をもつ甲虫。顔つきは機能一辺倒で強い顎と目が目立つロボット顔。そして種類も多い。だからコレクターも多いのだけれど、樹木にとっては悪魔そのものだ。悪魔は柳、松、モミジ、梅を枯らし、そして桜を枯らし続けている。

 

 2012年ごろから大陸から紛れ込んだクビアカツヤカミキリの桜への被害が広がっている。きれいな花をつけていた桜が枝落としで無残な形になっているのを目にする。ふんわり広がる桜のアーケードも形が崩れてしまった。桜の大木がコロナウィルスにかかったようにケアのかいなく枯れていった。都会の桜、受難の時代である。

 

スーパーの駐車場の土手に2本のこぶしの木が満開だった。青空をバックに白い花。美しいと思った。白い花が輝いている。“……こぶし咲くあの丘北国の ああ北国の春……。”

 

 白と青の刺激を受けて急にこぶしの木が欲しくなった。今苗木を買っても、ことしは花を楽しむことはできない。しかし、10年後の満開を目指して苗を植える。そしてカミキリムシ対策も手抜かりなく行うつもりだ。

 

 生態系の保護も叫ばれる環境ワールドであるが、都会の中のカミキリムシは例外である。カミキリムシ憎しの思いが強く「生態系を保護しましょう」などと言う言葉は私の耳では右から入って左に抜ける。

 

 昆虫類の悪魔は、矢印型のしっぽを持つ代わりに長い触角を持っている。

コメント 1件

  1. skylineR31gts Says:

    私はそこそこ年齢がいっているのに、まだまだ知らないことが多いことを本ブログで思い知らされることがあります。

    「こぶし咲くあの丘北国の」の「こぶし」が花ということを意識したことはありませんでした。もちろんこの歌は何十回・何百回と聞いたことがあるのにです。もう少し自然や文化に親しまなければと思います。

    カミキリムシも小さい頃は捕まえたりしたのですが、その幼虫の生態も知ることはありませんでした。自然や文化にもっと関心を持つよう心掛けていきたいと思います。

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